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ホコリ

一人暮らしをしていると、部屋がどんどん汚くなっていく。はじめのうちはまめに掃除をしていたのだが、だんだん掃除がめんどくさくなって、ときに部屋はホコリまみれになっている。

しばらく掃除をしていなかったので部屋にはホコリが溜まっていた。床を指でなぞるとホコリの束が出現した。なんだかおもしろくなって部屋中のホコリを集めたくなった。
指で軽くなぞるだけでおもしろいようにホコリが集まる。蛍光灯の傘に積もったホコリは特にすごかった。初雪くらい積もっていて、集まったホコリはそれまで集めていたホコリを超えるくらいの量だった。
最終的に集まったホコリは野球ボールサイズのスチールウールの塊みたいだった。なんだか捨てるのがもったいないので、そばにあったプリングルスのカップの中に入れておいた。

夜中に目が覚めた。カタカタ音がする。プリングルスのカップからだった。おそるおそるふたを開けてみると、なんとホコリの塊が動いていた!何事だと思い、驚きながらも私は考えた、、、
ホコリは繊維である、、繊維は植物などの生物からつくられる、、ホコリは生きている!ホコリはニューロンのようなもので、ホコリ一本では何にもならないが、ホコリが集まれば神経ネットワークのようなものが形作られて、意識のようなものが生まれるのではないか!ホコリの束には生命が生まれるのではないか!!

ホコリの塊は壁をわさわさと登っていき天井と壁の角を移動していた。その様子はなんだか「まっくろクロスケ」のようでかわいらしかった。ホコリなんて汚らしいとはじめは思ったが、そのチャーミングな動きに次第に愛着が湧いてきた。

私はこのホコリの生き物をペットとして飼うことにした。名前は「プリングルス」である。
プリングルスは日に日に大きくなっていった。ホコリを食べて成長するようである。プリングルスは部屋中のホコリを食べてくれる。棚の上やタンスの陰など手の届かないところのホコリまで食べてくれる。おかげで私の部屋は掃除いらずでとてもきれいである。

プリングルスが成長するにつれて、プリングルスのカップには入らなくなり、バケツに入れたりしたのだが、今ではもう放し飼いである。小型犬くらいの大きさである。馬とか象くらいの大きさになったらどうしようかと思うのだが、名前はずっと「プリングルス」である。

身体が大きくなるにつれて知能も高くなっていくようだった。プリングルスは繊維の束だから脳みたいなものである。プリングルスにとって身体が大きくなるというのは脳が大きくなるようなものである。小型犬くらいといっても、脳としてみるならもう私以上である。これが象くらいになったらと思うと末恐ろしい。
しかしプリングルスは私が横になると枕になってくれたり、とても優しい。もっと大きくなったらふとんになってくれるかもしれない。
プリングルスは私のかわいいペットなのである。。
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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

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横浜国立大学マルチメディア文化課程。
爆笑問題太田さん、ダウンタウン松本さん、B'z稲葉さん、ラルクHYDEさん、椎名林檎さん、マイクル・クライトン、、に強く影響を受けています。
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